育ち合う社会を
デザインする

夏休み。

今年は普段から利用しているメンバーが、いつものように過ごしてくれることが多かったですが、今年は新たな活動としてお菓子部が立ち上がりました。

予め活動日を決めておいて、だいたいの日は活動日当日になってから作るものを決めて、近くのスーパーまで買い出しに行ってからお菓子作りをしました。

ゼリー、パンケーキ、チョコカップケーキ……夏休みの間は3回お菓子作りをしましたが、どの回もお菓子作りが得意な中学生のKくんが主導でお菓子作りを進めてくれました。

私たちスタッフがお菓子作りを進めるのではなく、むしろKくんに教わりながらお菓子を作っていく……するとすごく美味しいお菓子が出来上がる。そんな時間でした。

夏休みが終わって、Kくんから「夏休みが終わってからはお菓子部ないんですか」と聞かれました。夏休みが終わってからも、頂き物のジュースを使ってゼリーを作ってくれたり、毎月のフードパーティーでお手伝いをしてくれています。お菓子部で一緒に活動をしている高校生のAさんも毎回フードパーティーのお手伝いをしてくれているので、「お菓子部というか、料理部だね」とスタッフの間では話しています。

Kくんは学校では不登校傾向ですが、お菓子部での活動をはじめとして、クリエイターズ・クラブを居場所として捉えてくれているように思います。先月のフードパーティーでは、初めてクリエイターズ・クラブにやってきた子に、普段の活動の様子を楽しそうに紹介してくれていました。

自分が得意なことをして認められたり、普段何気なく過ごしている様子が受け入れられたりすることが、子どもたちの自信や、社会と繋がっていく意識を育てていくことになっていったら、この上ないと思います。