育ち合う社会を
デザインする

クリエイターズ・クラブでは毎月第3金曜日に、フードパーティーを実施しています。
なんというか、フードパーティーの様子の中に「クリエイターズ・クラブってこんなとこ」「ヒトノネってこんな感じ」が滲み出ているように感じています。

フードパーティーは参加費300円で誰でも参加可能です。
そのこともあってこの会をきっかけに初めてヒトノネを訪れる子もいますし、ご飯を食べながら色々な人と交流する中で、ナナメの関係が生まれていくきっかけにもなっています。

居場所作りの一環として「子ども食堂みたいなことをしてみたいね」と話していたことや、「みんなが集まれる機会をつくりたい」と企画していたことががフードパーティーが始まったきっかけですが、子どもだけでなくヒトノネに関わっている大人も集まってくるので、同じ部屋に幅広い年代の人たちが30人くらいいる空間ができあがります。

30人分の食事を作らないといけないので、スタッフは料理の準備に躍起になっていたりしますが、料理が好きだったり、得意だったりする子たちが、いつも手伝いをしてくれます。私たちスタッフはもちろん大助かりですし、子どもたちも張り切って手伝いをしてくれます。クリエイターズ・クラブでの活動に自分で役割を見出して、自分の居場所にしてくれているなと感じます。

フードパーティーは毎度わちゃわちゃした会になりますが、そんな中での子どもたちの過ごし方を見ていると、どんな時であっても子どもたちは子どもたちらしく過ごしているのだなと感じさせられます。

今クリエイターズ・クラブにいる子どもたちは割とマイペースです。人が多くても、いつもと同じように個で過ごしていることも多いです。そしてそれで満足している様子です。たまに周囲の大人が話しかけにいったり、他の子と話したりすることでナナメの関係も生じますが、「マイペースに過ごして、それで満足！」であればそれでも全然OKだなと私たちは考えています。

子どもたちにとっては基本的に「その時にしたいことをできる」ことが重要かと思います。クリエイターズ・クラブでは、やらなければならないことや強制的に参加させられるイベントはありません。「自分らしくいられる・時間を過ごせる」ことと、それを受け入れられる環境をつくっていけたらと考えています。周囲と話したい時に交流して、新しい関係が作れるように、場だけは私たちで整えていけたらと思います。