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自分で考え、サポートを求める力 | ブログ | ヒトノネ 育ち合う社会を
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自分で考え、サポートを求める力

先日、ある小学生の振替指導を担当しました。
普段は別の講師が担当していますが、この日は業務の都合上、久しぶりに私が担当することに。

この子は現在、小学校の特別支援学級(自閉症情緒学級)に在籍していますが、来年度から普通級に転籍することが決まっています。
そのための準備として、学習のフォローや宿題以外の学習習慣をつける目的で塾を利用しています。

出会った頃と今の変化

出会った当初の彼はまだ1年生で、毎日宿題に取り組むという習慣をつけるだけでも大変でした。
宿題を始めるのを嫌がる日も多く、どうやったら机に向かえるようになるか、模索していたのを覚えています。

しかし、この日の彼の様子は、当時とは全く違っていました。
彼は学習の道具を持参し、すぐにこう言いました。
「漢字は全部自分で書くけど、ひらがなは少し手伝って欲しいから、薄い字で書いておいてね。」

自分の得意なことと苦手なことをしっかり把握し、必要なサポートを具体的にお願いする姿に、驚きと感動を覚えました。

私が準備をしている間にも、彼は自分で計算課題を進めていました。
困ったところでは「僕はこう思うけど、これで合ってる?」と質問しながら、着実に学習を進めていく姿がとても頼もしかったです。

できる・できないを理解し、前に進む力

塾では、宿題以外の課題にも取り組む習慣を身につけるようにしています。
この日も、どの課題をどれくらいやるか相談しながら決め、計画的に進めることができました。

彼のように、

  • 自分のできる・できないを理解する
  • どうすればできるようになるかを考える
  • 必要に応じてサポートを求める

こうした力は、学習に困り感を持つ子供たちにとって欠かせないものです。
これらを一つずつ身につけることで、「できた!」「わかった!」という実感を積み重ね、学力を伸ばしていけると考えています。

今後への期待

彼がこれから普通級での学習をスタートする際にも、今日見せてくれたような力がきっと役に立つでしょう。
自分で考え、必要な助けを求めながら前に進む姿を見て、これからの成長がとても楽しみになりました。

私たち個別指導塾では、子供たち一人ひとりに寄り添い、「できた」「わかった」を一緒に積み上げるサポートを大切にしています。
これからも、子供たちが自分のペースで学び、成長していけるよう支えていきたいと思います。