育ち合う社会を
デザインする

受験はただの試験ではなく、「自分を知る」きっかけにもなります。

ある受験生の面接練習でのこと。

「自分の長所は？」という問いに、彼女は 『誰にでも分け隔てなく接すること』 と答えました。

それを言葉にしたことで、日常の中でも意識するようになり、ある日クラスでこんな出来事がありました。

誰かが声をかけなければいけない場面で、周りはみんな気まずそうにしていた。

そんな中、彼女が迷わず一歩踏み出し、声をかけたそうです。

すると、周りの友達から「すごい！」と言われ、彼女自身も 「本当にそうなのかも」 と思うようになったとのこと。

以前は、周囲からの目を気にして「馬鹿にされているかも…」と感じることがあったけれど、最近はそんなこともなくなり、自信がついてきたと話してくれました。

きっと、もともと彼女はそういう人だった。

でも、受験という経験が、自分の良さを再認識するきっかけになった。

そして、その良さをもっと発揮して生きようとしている。

「受験が自己成長の機会になっている」

そう感じて、すごく嬉しくなりました。

受験勉強は大変だけど、こうして「自分のことをもっと好きになれる」瞬間がある。

そんな経験をしてくれる子が、これからも増えたらいいなと思います。