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「もう全部できない!」ってならなければ大丈夫。〜草潤中に進学したご家庭からの相談〜 | ブログ | ヒトノネ 育ち合う社会を
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「もう全部できない!」ってならなければ大丈夫。〜草潤中に進学したご家庭からの相談〜

4月。新しい環境、新しいスタート。

けれど、思い描いていた通りにはいかないこともある。

「それでも大丈夫」と思えるかどうかが、次の一歩を決めていくのかもしれません。

 

学校に行けたのは、数日だけ

先日、草潤中学校(学びの多様化学校)に進学したあるご家庭からご相談のお電話をいただきました。

4月から新しいスタートを切ったお子さん。

けれど、学校に通えたのは数日。

生活のリズムも乱れて、YouTubeやゲームに時間を費やす日々。

「ついイライラしたりして、口出しをしてしまったのがいけなかった」とお母さんがお話しくださいました。

 

関わり方を変えたら、少しずつ変化が

でも、その後、お母さんが関わり方を少し変えたそうです。

そうしたら、親子の関係性がぐっと良くなり、お子さんの様子にも少しずつ変化が見られるように。

そんなタイミングで「この先どうしたらいいか」「学校以外の居場所も必要なのか」というご相談をいただきました。

 

「自由」って、意外とむずかしい

新しい環境に飛び込むって、誰だって不安です。

学びの多様化学校はいろんなことが「自由」。
「自由って言われても、本当にいいの?って思っちゃう」と本人が言ったことがあったそう。
「自由」でいいと言われると、かえって「どうしたらいいの?」と戸惑ってしまうこともありますよね。

そして、入学前に『こうしたい』『こうなれるかも』って思っていたことが、実際はそうだったこともあれば、そうじゃなかったこともあった。
予想以上に、同世代の集団に入るハードルが高いと感じる子も少なくありません。

でも、全部できないってわけじゃない。
“もう全部できない”って思わなければ、大丈夫だと思うんです。

突破口は、「信頼できる人」と話すこと

うまくいかない時、モヤモヤするときの突破口は、「信頼できる人と話すこと」。

視点を変えてみると、また違った道が見えてくるものです。

今回は、学校との相談の末、担任の先生(本人が選んだ)との個別指導から少しずつ再スタートを切ることになりそう。

数学の先生の授業も受けられる可能性があるとのことで、ちょっと面白くなってきそうな予感がします。

こういう個別対応が可能なのは、「学びの多様化学校」ならではですね。

一歩ずつ、“楽しんで行ける”方向へ

最初から全部やらなくていい。

まずは、顔を知っている先生との関わり、行ける時間・行ける場所を増やすところから。

そうやって“楽しんで行ける”感覚が育っていけば、それが何よりの前進です。

他の先生と関わったり、勉強やスポーツなど何かに取り組んでみたり、友達や先だちと関わってみたり。
その先のステップは、ちゃんとその先に見えるはず。

それにしても、相談してもらえるって、本当にありがたいことです。

一緒に悩んで、一緒に考えていけることが、次の一歩につながる。

私もまた、「きっと大丈夫」と感じられた時間でした。