2026.01.16
「その人、安心しただろうね」 ― 不登校児と学び続けてきて思うこと
小学生の頃から、塾に通ってくれている子がいます。
学校に通えない時間が長く続いた時期もあり、学びに対しても不安や戸惑いを抱えながら過ごしてきました。
今は学年が上がり、自分のペースで学校と関わっています。
学校で過ごす時間を大切にするため、塾をお休みした時期もありましたが、現在は長期休みを中心に通い、意欲的に学習に取り組んでいます。
先日の学習の終わりには、
「あと50時間やりたい!」
と、笑いながら話してくれました。
できることが増える一方で、まだ難しいと感じることもたくさんあります。
それでも、自分なりのペースで前に進み続けています。
先日、別の保護者の方から
「学習や学校のことで悩んでいる」
という相談を受けました。
そのとき、私はこの子のこれまでの歩みや、今の前向きな姿をお話ししました。
「こんなふうに学び続けている子もいますよ」
そうお伝えしました。
後日、そのことを本人に伝えると、こんな言葉が返ってきました。
「その人、安心しただろうね。
こんな子もいるんだって」
嬉しそうで、少し誇らしげな表情でした。
学び直したいと思ったタイミングから学び直し、
今も自分のペースで学び続けている自分。
その経験が、誰かの安心につながるかもしれない。
そんなことを感じた瞬間だったのだと思います。
学びは、点数や進度だけではありません。
「自分はここまで来た」と振り返れること。
そして、その経験が誰かの力になると気づけること。
そんな成長に立ち会えることを、
改めてありがたく感じた一日でした。
※個人が特定されないよう、内容を一部調整しています。